心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーション Q & A

  • 心臓リハビリテーションに通院されている患者さんはどのあたりの地域から来ていますか?

    京都市内では中京区、上京区、北区、南区、右京区、左京区、西京区、東山区、山科区、伏見区、南区、市外では久世郡、向日市、長岡京市、亀岡市、八幡市、滋賀県から、通院されています。過去には奈良県から通院された方もおられます。

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  • どのような病院から外来心臓リハビリテーションの依頼がありますか?

    京都府立医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院、京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院、社会保険京都病院、西陣病院、康生会武田病院、洛和会丸太町病院、洛和会音羽記念病院、京都市立病院、三菱京都病院、京都桂病院、国立循環器病研究センターなどからご紹介があります。どちらからのご紹介でも問題ありません。

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  • 心疾患で入院したときに勧められなかったのですが…

    急性期治療が担当の先生方にとって、心リハはまだまだ縁遠い治療法のことがありますが、心リハは必要不可欠な治療の一つです。患者さんのことを思ってくださる先生であれば、最善の治療である外来心臓リハビリテーションを勧めて頂けるかと思います。ひとまず病院の看護師さんなどに、相談してみるのが良いかもしれません。当院の外来心リハの扉はいつでもあけてお待ちしています。

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  • 心臓リハビリテーションを受けたいのですがどのようにしたらよいですか?

    病院に入院中や通院中で担当医がおられる場合や、他の診療所やクリニックに通院中の場合は、まず担当医にご相談いただければよいかと思います。その前に当院受診頂くことも可能ですが、その際は当院の外来診察をご予約ください。必要であれば当院から担当医に診療情報提供依頼をさせていただきます。また、どこにも医療機関にかかっていなくても、当院での診療の結果外来心臓リハビリテーションが必要であればお勧めさせていただきます。まずは当院外来診察をご予約ください。

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  • ジムに行った方が外来心臓リハビリテーションに通うより安いのですが…

    心臓リハビリテーションは、運動療法を含めた心疾患に対する疾病管理プログラムという必須の治療行為であるため、ジムなどで行う運動療法単独との場合と値段だけの比較はできません。またどのような運動を心疾患の治療として行うべきか、あるいは運動そのものが可能であるのかなどの医学的判断についても検討する必要があるかと思います。心疾患患者さんに対するジム側の受け入れが可能かどうかの問題もあることがあります。退院したばかりであれば、モニター心電図を付けながら行う監視下運動療法がお勧めです。病状が安定している維持期については相談の上最善の方法を提案いたします。

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  • 心疾患に対しては心臓リハビリテーションを行わなかった場合に比べて、
    行った場合では費用対効果はあるのでしょうか?

    包括的心臓リハビリテーションを行い、適切な運動療法と疾病管理を行った場合は、例えば急性心筋梗塞に対して、費用対効果があるというエビデンスがでています。また、最近わが国でも心不全に対して、心臓リハビリテーションをする方が、再入院を減らすことができるなどで、総コストとしては同等かやや少ないという結果がでております。つまり、心臓リハビリテーションをしっかり行うことで、生活の質の向上や生命予後が改善し、再入院を減らし、その上で生涯費用は安くすむ可能性があるということがわかってきており、費用対効果もあると言えるかと思います。

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  • 自分で運動を行えるようになるのはどれくらいからですか?

    特に退院直後から半年から1年間は、新しい正しい行動や生活習慣を身につける期間・行動変容をおこす期間と言われており、そもそも心疾患が発症した生活習慣の原因があったのであれば、適切な生活習慣を身につけるなどが可能となった時点で医学的に可能と判断されてから、個人で行う非監視下の運動療法を行ってください。ただ、一般的には保険適応として150日間が一つの区切りとなるため、それまでに自分自身でも自宅運動療法を行えるような体制を整えていくのがよいでしょう。

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  • 年齢制限はありますか?

    特に年齢による制限はありません。適応疾患であればどなたでも行えます。当院では、外来通院出来る方、お一人で歩ける方、固定式の自転車に乗って漕ぐことが出来る方であれば、心リハ開始を検討いたします。当院では、これまで20代から90代までの方が参加されています。

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  • 狭心症と診断され冠動脈にステント留置(PCI)をしてもらったら、
    胸痛がなくなりすっかり楽になったので、心臓リハビリテーションはしなくてよいでしょうか?

    PCI後1年以内に約20%の患者さんは再発すると言われています。一方で心臓リハビリテーションを適切に行えば再発率は約5%と言われています。また、全身の動脈硬化が進展し今回最初に心臓の血管が細くなって狭心症を発症されたようですが、その細くなった血管をステントで広げるだけの治療で、全身の動脈硬化がおさまることはありません。食事・薬物・運動療法や問題となった全ての原因に対する包括的な疾病管理を行う必要があるため、外来心臓リハビリテーションを適切に行う必要があると思われます。

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  • 急性心筋梗塞で入院中なのですが、退院後すぐに外来心臓リハビリテーションに参加できますか?

    重症度や状態にもよりますが、心不全や他の合併症が落ち着いて、自宅療養が可能と判断された退院であれば、基本的には間隔を開けずにできるだけ早く心臓リハビリテーションにご参加頂きます。ただし、発症から特に1ヶ月間は重篤な合併症を生じる可能性があるため、適切な監視下での運動療法が必要となります。同時に適切に心リハを行うと合併症が軽くすむことや問題点の発見が早くなることが多く、心臓が悪く変化していく前に始められることをお勧めします。ただし個別判断になるため、担当医からの診療情報提供書(紹介状)を事前に頂き当院外来で診察の結果判断させて頂きます。

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  • 入院して体力が落ちたので、家でじっと休んでいたいのですが?

    休んでいたいというお気持ちがあるのですね。急性心筋梗塞や心臓手術の後に約3割の方は抑うつ状態になると言われています。ただ休んでいても体力はより低下していってしまうため、出来るだけ早期に適切な運動療法を開始することをお勧めします。心リハは抑うつ状態も改善することがわかっています。ただし、体力が上がらない病的な理由や合併症が隠れていることもあるため、医学的評価のためにもまず受診をお勧めします。

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  • タバコを止められないのですが、心臓リハビリテーションに参加できますか?

    できません。心臓の治療を行う上で喫煙は禁忌です。また三次喫煙※のリスクにもなるため、心臓リハビリテーションに参加している他の方に対しても大きな問題となります。必ず禁煙して頂いた上で心臓リハビリテーションに参加して頂きます。また、喫煙はニコチン依存症という薬物依存症であるため、ご自身では禁煙が難しい場合があります。その時は、まず禁煙外来にて禁煙開始して頂きます。

    ※三次喫煙:喫煙者の呼気や衣服、喫煙の行われていた室内・車内に付着残留していたタバコ煙成分が遊離して、
    非喫煙者の心身に有害な影響をもたらします。

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